カッコ仮だからカリンちゃん
7月に、もう1匹猫を迎えた。
夫の知人の実家で5月に生まれた子猫をもらってきたのだけど、先方の家へ引き取りに行く前日まで名前が決まっていなかった。先住猫が「ナナン」だから、最後に「ン」が付く名前で揃えたくて、「やかん」だの「まりん」だの「ピピン」だの候補は色々あったけど、ピンとくる名前がなかった。どうしようかねえと思っていた時に、子猫を引き取ったその足で動物病院へ行って健康診断してもらうと話す夫が「診察券の名前はどうしよう。●●(仮)にするわけにもいかないし」と言うので、じゃあ「カッコ仮だからカリンでいいんじゃない?」と提案、めでたく「カリン」に決まった。
そんな適当な思いつきで名付けられたカリンは、割りと気の強い、活発な子猫さんでした。子猫は活発なものかもしれないけど、ナナンが(うちに来たときすでに成猫だったせいもあるが)穏やかで臆病な猫で、あまり悪さもしないものだから、よけいにそんな印象を受ける。
我が家に来た日のカリンちゃん。ノミがいたし、ナナンや家に慣れるまでしばらくはケージ暮らしだった。
当初は子猫に全く気がついていなかったナナンだったけど、突然「ニャニャ!?」という感じでケージに駆け寄った。カリンはしばらくフーシャーやっていたけど、やがて自ら目をそらして決着。その間ナナンはひと言もなく、余裕でカリンを見ていた。
カリンをケージの外に出すと、ナナンもカリンにシャーッとやったり、またカリンのほうから仕掛けていったりして、ニャンズは喧嘩してるんだかじゃれてるんだかよく分からない絡み方をしていた。
でもそのうち、ナナンがカリンの首や頭を舐めてあげたり、カリンがやたらとナナンの後をついて回ったりするようになり、なんとなくお互いの存在を認めたらしかった。それとともに、どんどんカリンの行動範囲を広がり、ナナンがあまり使っていない猫ベッドや藤タワーに、当然のようにカリンが収まっていることが多くなった。
息子は、カリンと遊ぶのが楽しくて、抱っこするにもちょうど良い大きさだし、しょっちゅうカリンをかまっている。かまいすぎて、親やカリン本人(猫)に怒られることもしばしば(笑)。
温厚なナナンも、時々カリンに教育的指導。こんな感じで、カリンはすくすく成長している。